理系大学生が大学院に進学して気づいたこと リアルな日常と就活事情

私は現在理系の大学院に通う修士2年生である。

今日は、情報系の大学院に進学して気づいたことをまとめたいと思う。

*なお、ここで書いていることはあくまで私が経験した中で感じた個人的見解である。

 

はじめに、大学院進学を決めた理由について述べる。理由としては大きく2つある。

 

1. 大学3年時に就活をしたくなかった

大学3年時には就活が始まるので、大学院に進学をするかの選択に迫られる。

当時の私は、まだ学生でいたかったため、2年間遊べる大学院に魅力を感じた。

 

また、バリバリ就活をしている優秀な文系の友達を見て、彼らとは戦えない、戦っても

勝てないと感じたことも大きかった。

 

2. 専門性をつけたかったから

私の学部では、研究室配属が3年の後期からでありゼミの活動が1年と少ししかない。

せっかく良い研究室に入ったので、この分野の専門性をしっかり身につけてから社会に

出たいと考えていた。

 

次に実際に大学院に進学して気づいたことを2つ述べる。

 

1. 大学院生は就活に有利

専門性の高い職種では、大学院生が優遇される傾向にある。

私が所属する情報系では、データサイエンティスト職がこれに該当し、内定者の大半は

大学院生となっている。

 

また、学部生も受けるような一般的な職種を選んだとしても、学部生よりも2年も大学

生活が長い分、面接で話せるエピソードも多く、優秀に見られやすいと思う。

 

実際、私の学部の進路実績を見てみても、Topの学生が行く企業は学部生・院生ともに

遜色ないものの、大企業に入っている割合は大学院生の方が多かった。

大学院生の方が安定して良い企業に行きやすいと思う。

 

2. 必ずしも専門性がつくわけではない

大学院では、学部時代に比べ授業がほとんどなく、研究に励むことが求められる。

サークルも授業もなく自由な時間は多分にあるため、時間を有効活用する必要がある。

 

忙しい研究室でみっちり研究している学生なら、専門性がしっかりつくと思う。

一方で、私のような緩い情報系の研究室に入った学生は、修士1年時は就活優先で研究

が疎かになり、その後もあまり研究をせず専門性がついたとは言いづらい。

 

しかし、実情と世間の評価は必ずしも一致しないことにも注意が必要である。就活の話

にもつながるが、大学院生というだけである程度専門性があると面接では評価される。

 

最後に大学院に進学して良かったかについて述べる。

 

結論、私は大学院に進学して良かったと思っている。

私は、大学院に進学したことでデータサイエンティスト職に就くことができた。

学部では、行けなかったであろう職種に入れたのは大学院進学のおかげである。

 

一方で、2年もの時間を十分に有効活用できなかったことも事実である。学部卒の友人

に比べて2年も社会に出るのが遅くなったので、これから社会人として遅れた分を取り

戻そうと覚悟している。

 

おまけ。

大学院にこれから進む学生には、ぜひJASSOの第一種奨学金を受けることを勧める。

この奨学金では、親の年収に関わらず、本人の収入が300万円以内なら受けることが

できる。なので、ほぼ全ての学生は借りられると思う。

 

また、奨学金は無利子で借りられ、成績が良ければ半額ないし全額免除されることが

あるので、入っておいて損はない。強いて言えば手続きが面倒であるくらいだ。

 

大学院での研究のモチベーションとして、また親の金銭的負担を減らす面でも、入って

おくと良いと思う。

www.jasso.go.jp